2017年05月30日

Run,Melos,Run 〜黒い風のように

2回目の参加となる「走れメロスマラソン」。

見たかった風景。
岩木山の優美な山容と、鏡のような水田の輝き。今年は曇りがちであったが、コース沿いに広がる津軽平野の美しさをしっかり、目に焼き付けた。

見たかった人、会いたかった人。
ゲストランナーの福士加代子選手(五所川原工業高出身)は、地元での「リオ目指します」宣言と結婚報告はあったとはいえ、意外とおとなしくて拍子抜けした。
ゴール会場でTシャツや缶バッジの店を出している「太宰治疎開の家」のSさん。昨年のレースの後、その疎開の家で太宰治について心のこもった説明をしてくれた。ちょうどJR東日本の車内誌にエッセイを連載している沢木耕太郎が5月号で疎開の家に触れており、そのことをとても喜んでいた。僕のことを覚えてくれていたかどうかは怪しかったけれど。

いまいちだった記録。
言い訳だが、長い直線での強い向かい風が響いた。苦しかった。昨年より2分余り遅れた。でもキロ4分台では走れた。その点は良しとする。

言い訳といえば。
メロス、間に合ったからよかったものの、もし約束の刻限に遅れたら、どうしただろう。くどくどと申し開きをしたか、潔く責任を取ったか。

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2017年05月26日

ミッドナイトラントレ日記313 「二兎」

最近はもう、けっこう速く走ったと思っても、キロ5分台。
フルマラソン向けに、ゆっくり長くという意識でこの1年ほどやってきたが、それがすっかり身についてしまって、走り始めた当初のように4分台で走ることが難しくなったようだ。
ハーフ1時間半という目標は、ネット=実質タイムであと約30秒(出雲くにびきマラソン・2016年)まで迫りながら、未だ達成できず。
フル3時間半という目標は、ネットでは切ってても公式記録となるグロスタイムでは約30秒届いていない(愛媛マラソン・2017年)。
二兎を追う者は一兎をも得ず。
どっちつかずの練習では、どっちも中途半端なままということか。

3年近く練習してきてわかったこと。
「4分台で10キロ」の練習をいくら積み重ねても、42キロを一定ペースで走りきる持久力はつかない。
「6分で20キロ」のような持久力目的の練習だけでは、スピードの感覚が薄れてしまう。

フルはハーフの2倍、と単純に言えない。
そこが面白いところだとよく言われるし、その意味が今では実感を伴って理解できる。
両者は、まったく別の競技と考えたほうがいいのかもしれない。

でもやっぱり、すぐ目の前に2匹いたら、両方とも捕まえたいな。

10.670km
5分33秒/km
59分19秒
698kcal
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2017年05月25日

ミッドナイトラントレ日記312 「雑念」

夜な夜な湧き上がるこの胸のもやもやを。
雨の中を走っても、洗い流せない。

10.705km
5分45秒/km
1時間1分41秒
744kcal
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2017年05月23日

座右の銘

鈴木清順の座右の銘は「一期は夢よ たゞ狂へ」。「閑吟集」の言葉という。
これって、かまやつひろしの「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」の歌詞に通じるのではないか。

「そうさなにかにこらなくてはダメだ
 狂ったようにこればこるほど
 君は一人の人間として
 しあわせな道を歩いているだろう」

奇しくも、今年亡くなった両者の符合。
ああいう独特の立ち位置で、何かを表現できたらいいな。
「閑吟集」、読んでみよう。
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2017年05月22日

ミッドナイトラントレ日記311 「朝ぼらけ」

忙しさにかまけて、また1週間も空けてしまった。

軒下から、ツバメたちの賑やかな声。
いまがまさに、子育てシーズンのピークか。
屈託がなくていい。

9.500km
6分3秒/km
57分32秒
631kcal


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2017年05月15日

そして誰もいなくなった 〜愛媛・新居浜の別子銅山遺構

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 対向車とすれ違うのも難しい山道を、マイクロバスはそろそろと進んでいく。カーブを折り返すごとに高度が上がり、山々の緑が鮮やさを増すようだ。新緑といっても一様ではなく、濃い緑もあれば黄緑もある。その濃淡が美しいのが四国の山の特徴だと、ガイドの女性が教えてくれた。しばらくすると、スギやヒノキの木立の間から、白い墓標のようなものが並ぶ山肌が見えた。植林をしているのだという。江戸時代、銅の精錬の影響でこのあたりは全部はげ山になってしまった。緑を取り戻すため、植林を続けてきたのは住友林業。これまでに植えた木の総数は1億2000万本に上るという。30分ほど上ると茂みが途切れ、頭上に空が広がった。古い石垣が道の両側に現れ、マイクロバスはその間を抜けて、広い駐車場に着いた。そこが東平(とうなる)だった。

 愛媛県新居浜市の別子銅山は、1691年から1973年の閉山までに約65万トンの銅を産出、坑道の総距離は約700キロに上る。後の住友財閥につながる住友家が採掘を始め、江戸時代には長崎貿易で世界に輸出された。明治以降、銅山から化学や機械、林業などの事業が派生し、住友金属鉱山や住友化学、住友林業などの住友グループが誕生、新居浜は住友の企業城下町として発展した。銅の採掘拠点があった山の中には多くの遺構があるが、中でも標高750メートルの山中に朽ち果てた施設群が残る東平地区は、その景観をペルーの遺跡になぞらえて「東洋のマチュピチュ」と呼ばれ、近年多くの人が訪れるようになった。

 バスを降りると、小雨が降っていた。ガイドの女性と運転手が、どこからかビニール傘の束を持ってきて、乗客たちに渡してくれる。マイクロバスは、銅山の歴史を伝える観光施設「マイントピア別子」が主催するツアーの参加者を乗せてきた。マイントピア発着で2時間ほどのツアーは予約なしで参加でき、市民ガイドが案内してくれる。

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 駐車場の一角に立つ案内板の前に集まって、ガイドの女性の説明を聞く。谷を挟んだ正面の山の中腹には明治時代、鉱山鉄道が走っていたという。そのルートがここから確認できるということだが、霧でよくわからなかった。晴れていれば、谷間の向こうに広がる新居浜の市街が一望できるらしい。

 駐車場の脇から、まっすぐに下りる階段があった。神社の参道のような石造りの階段は、200段以上。この斜面は、インクラインの跡だという。「インクライン、ご存知ですか。ケーブルカーのようなもので、斜面にレールを敷き、その上の台車に物を積んで運びました。全国で有名なのは、琵琶湖疏水のものですね。あそこには今も昔のまま残されています」

 ガイドの女性は、資料も見ずに説明する。琵琶湖疏水のインクラインは、京都の小学校に通っていた時、郷土学習で見学したからよく覚えている。でも京都や滋賀はともかく、全国的な知名度があるとはいえないだろう。女性は、雑談するようにざっくばらんに話すのだが、その内容は充実している。年配の人だが、相当勉強しているに違いない。

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 階段の下は草むした広場になっていて、れんが造りの重厚な建造物があった。所々傷んで、古い城の石垣のようだ。これが「東洋のマチュピチュ」のイメージのもとになった、索道基地と貯鉱庫の跡。みんなで見上げて写真を撮りながら、ガイドの女性の説明を聞く。れんがの積み方にはイギリス式とフランス式があり、東平の建物はイギリス式。フランスの援助で建てられた、たとえば群馬の富岡製糸場などはフランス式が採用された。ロープウェーのような索道で、ここから重い鉱石を下ろし、その重力の反動で軽い日用品を上げた。見てきたような語り口はさすが、物が運ばれる様子やそこで作業する人たちの姿が目に浮かぶようだ。

 東平には1916年から30年まで採鉱本部が置かれ、東平坑が廃止される68年までの間、多い時には約3800人が住んだ。社宅や小中学校、保育園、病院などはもちろん、2000人を収容する娯楽場もあり、映画や演劇がさかんに上演されていたという。

 索道基地の広場からさらに階段を下りた林の中に、それらの暮らしの跡は、ひっそりとあった。建物はなく、土台の石垣の傍らに、案内板が立っている。娯楽場から保育園へ、保育園から病院へ。上っていくと息が切れた。すべて坂道。当時はもちろん林ではなかったにしても、この急峻な地にどのように街が形づくられていたのか、想像するのが難しい。

 幹部は別として、一般社員の社宅は狭く、家族は川の字になって寝たという。便所や風呂、炊事場はすべて共同。家は寝るだけだから、別に狭くても構わなかったという。みんなが同じ夢を共有し、厳しい環境で助け合って生きる。そんな暮らしが、かつてここにあった。ひとしきり説明してから、ガイドの女性は、こんなことを言った。

「保育園には、プールがあったんですね。その土台が残っているんですけど、それは丸い形をしているんです。角があるとけがをするかもしれないでしょ。子どもたちが安全に遊べるようにと、ちゃんと考えてつくっているんです。この話を思い浮かべるたびに、私は、ここで暮らした人たちの慈愛というんですかね、気持ちの温かさを思って、胸が熱くなるんです」

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 年月が過ぎ、人はいなくなっても、人が抱いていた思いは、「かたち」としてその土地に残る。それこそが遺構なのだ。そう考えて保育園の跡地に立つと、ここにあった街の風景が垣間見える気がした。

◆ ◆ ◆

 新居浜は祖父母が暮らした地。東平の帰り、今はもうだれも住んでいない家を見に行くことにした。祖父は数年前に亡くなり、祖母はその後、広島の施設に入った。2人とも住友系の会社に勤め、社宅で子育てをした後、その家を建てた。共働きの夫婦。晩年まで、主に台所に立つのは祖父だった。社宅での暮らしは忙しかったが楽しかった、と2人はよく懐かしんだ。隣近所で助け合って子どもたちの面倒を見たり、地区の運動会や祭りにみんなで参加したり。若い頃のそんな思い出を、ことあるごとに聞かせてくれた。

 その家は、門が閉められ、庭は荒れ、電気のメーターが外されていた。門の外から覗くと、玄関先に自転車が2台、そのまま置かれているのが見えた。夏休みに訪れた時にはよく借りて、あちこち出かけた自転車。この家には、私の思い出もたくさん詰まっている。

 これもまた、ひとつの遺構なのだろうか。そこに、つい最近まであった日常は、いつの間にか失われていた。玄関先で見送ってくれた祖父母の姿、2人が話す伊予弁の響き、古い家の独特なにおい。見ることも聞くことも、感じることも、もうできないのだ。自分もそこに属していた家族の暮らしは、「かたち」だけを残して、静かに朽ちていくのを待っていた。

posted by Dandelion at 08:43| 長野 ☁| Comment(0) | 中国・四国の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月14日

ミッドナイトラントレ日記310 「適温」

なんと、9日ぶり。
半袖で走る。
発汗したが、風による冷却具合がちょうど良く、すこぶる気持ち良かった。
路上の気温表示は14度。
思えば長野マラソンのスタート時(午前8時半)がこのくらいだった。
あの日も、前半は気持ち良く走れたのだった。
「ランスマ」を見て思い出した。
堤防道路で藤森を追い抜いたのは、見間違いではなかった。

9.768km
5分48秒/km
56分48秒
643kcal

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2017年05月05日

ミッドナイトラントレ日記309 「若者たち」

連休になると、地方は華やぐ。
遅くまで街をそぞろ歩く若者たち。
君たち、ふるさとはやっぱり居心地いいか。
そうかそうか、帰る場所があっていいなあ。
いまのうちに楽しみたまえ。

11.851km
5分47秒/km
1時間8分39秒
798kcal
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2017年05月03日

ミッドナイトラントレ日記308 「逆行」

服を買った後、夕食に寄った店にその服を袋のまま置いて帰り、駅の手前で気づいて1km近く走って戻って閉店5分前に何とか間に合う、という失態がウォーミングアップになったのか、今夜は上り坂でも息が切れず、脚が回ってトントントンと調子良く走ることができた。

さあ、今日から4連勤。
がんばるぞ〜

13.76km
6分2秒/km
1時間23分14秒
916kcal
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2017年05月02日

「東北でよかった」

毎日新聞1日付夕刊の4コマ漫画「ウチの場合は」を見て、涙が出そうになった。

空疎な言葉には、思慮深い表現を。
粗野な感情には、品のある知性を。

多くを語らず、絵の力で訴えかける。
粋でシャープで温かな、漫画家のまなざし。
posted by Dandelion at 05:13| 長野 ☔| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月01日

ミッドナイトラントレ日記307 「中敷」

トレランシューズと一緒に購入したカーボンのインソールを、いつものゲルフェザーに装着して走ってみる。足裏の感触が硬いが、体の軸がしっかり定まった、ようなそうでもないような・・・
ま、慣れればそのうちわかるようになるんじゃないかな。

12.506km
5分44秒/km
1時間11分51秒
818kcal
posted by Dandelion at 08:23| 長野 ☀| Comment(0) | ランニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする