2016年01月29日

ミッドナイトラントレ日記133 「今日までそして明日から」

今日はどうしてもケーキを買いたいと思った。

午前1時すぎ、仕事の帰りに向かったのはネオン街にある洋菓子店。買ったことはないけれど、たしか朝まで開いているはず。客引きと酔客の間をすり抜けるように、飲み屋やキャバクラが密集する中心部へ。よかった、やっぱり開いてた。懐かしいたたずまいの店。窓から蛍光灯のやわらかな光が漏れている。

たぶん、夜の店で働く人ご用達の店。仕事を終えたお姉さんたちが、頑張った自分へのご褒美に買って帰ったりするのかな。でも昼間もやってた気がする。24時間営業なのか。

狭い店に流れる静かな時間。ガラスケースに並ぶケーキ、種類は多くないけど、横文字の名前のしゃれた感じでおいしそう。店のおばさん、迷う客を急かさず、見守る感じがやさしそう。どれにしようかな。ショートケーキは普通だしなあ、チーズケーキはお祝いって感じじゃないしなあ。

「これと、これをひとつずつください」。フルーツのロールケーキと、フランスの何とかいう焼き菓子。本物のケーキなんて、ひさしぶりだ。今日はコンビニのじゃだめ。工場で作ったやつなんかでは。本職の人が心を込めた食べ物のありがたさをかみしめながら、自分の過去と未来に思いを馳せよう。

もちろん、スイーツの前にはビターを。楽しみは走ってからだ。

11.530km
766kcal

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2016年01月28日

ミッドナイトラントレ日記132 「マイ森高ブーム」

きょうも頭のなかで流れているのは、森高千里の「この街」。
素直な言葉で紡がれたストーリーから、さわやかな郷愁が立ちのぼる。
25年前、みんなが浮かれていた東京で、この人は自分の故郷を見つめていたんだ。素直であり続けることがそれほど簡単ではなかったであろう、あの時代に。
言葉を飾ればいいというものではない。
大事なのは、曇りのない目と、やわらかな感性と、表現への欲求。
自分を偽らない言葉は、いつまでも色あせない。

11.825km
791kcal

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2016年01月24日

ミッドナイトラントレ日記131 「サバイバル・ランニング」  

氷点下3度。走り終えた肉体から、白い湯気がもくもくと立ちのぼる。
すべてを閉ざそうとする世界のなかで、自分だけは解き放たれているという快感。
生き物としての誇りを感じるひとときである。
走ることは、自然に向けた命の自己主張なのだ。

体ひとつで自然と向き合う服部文祥の「サバイバル登山」になぞらえ、この冬のトレーニングを「サバイバル・ランニング」と名づけることにしたい。

12.151km
786kcal
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2016年01月22日

ミッドナイトラントレ日記130 「制御不能の肉体」

耳と指がむくんだ。走っているうちになんかこう、そこに血液が過剰に集まったみたいにカーッと熱くなって、皮膚の内側から圧力がかかっているのが分かった。帰って見てみると、むっちりと腫れていた。寒さによるむくみ? 普通にあることなんだろうか。

11.103km
739kcal
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2016年01月19日

ミッドナイトラントレ日記129 「氷上の忍者」

雪は溶けても水分が残ったまま夜になって、結果、膜を張ったみたいに一面凍ってしもてキラキラ光っとるアスファルトの上を走るのって、好きくない。着地してもキックしても滑るんやから、ほんまにもう、どうせえいうんや。経験からいうと、靴というのは横方向のグリップが弱い。だから足の運びがまっすぐになるよう気をつけなあかん。そろそろ、そろそろ、歩くのに毛が生えた程度のスピードで、というかほとんどウォーキングやん。走れるところは着地とキックに力が入らんように、その代わりにお腹に力入れて、小股で地を這うように進む。忍びの者か、おれは。実際、夜陰に紛れとるし。

このままやんでくれたらええんやけど。

10.642km
725kcal
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2016年01月18日

ミッドナイトラントレ日記128 「雪面のトビウオ」

降りたての雪の上を走るのって、好き。
フワフワして脚にやさしくって、気持ちいいんだもん。
まっさらな雪面を飛び跳ねてると、心もウキウキ。
振り返ると、足跡が点々と続いてる。
自分が走る姿って分からないけど、こうやって軌跡が見えると何となく想像がつくのが面白いね。
こんなにきれいなまっすぐじゃなくていいと思うんだけど。
きっとO脚だから、外側に踏み出してるつもりでも着地が内側になっちゃってるんだな。

東京は朝から電車が止まってて、通勤の人とか大変そう。
こっちの積雪は、街中で10センチくらいかな。
雪は湿ってるけど、意外に積もる感じなのがちょっと心配。
風も強いし。
災害とか事故とか、もう勘弁してほしい。

11.066km
750kcal
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2016年01月16日

ミッドナイトラントレ日記127 「自分を取り戻すためのラン」

緊張を強いられた勤務。
新鮮な空気を、鼻から口から胸いっぱいに取り込んで、澱んだ空気をしっかり吐き出す。
疲れた時こそ、心の換気が必要だ。

10.323km
667kcal
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2016年01月15日

ミッドナイトラントレ日記126 「年に一度の散財」

善光寺平を見下ろす料亭で、鉄板焼きのフルコース。
信濃牛のステーキと、丸ごとの伊勢エビと・・・
社外の友人と新年会、去年はすき焼きだった。
今後も末永く、お互い年寄りになっても続けられるといいな。

それはそれとして、とりあえず食べた分は走らねば。

12.219km
790kcal
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2016年01月13日

ミッドナイトラントレ日記125 「路上の星屑」

ガラスのかけらをばらまいたように、路面がきらきらと輝いている。
マイナス4度。凍りついた世界を揺るがし、亀裂を入れたい。
デヴィッド・ボウイのアルバム「ジギー・スターダスト」。タイトルを略さず訳すと「屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群れ」ということになる。孤高の美学で世界に亀裂を入れ続けた巨星が墜ちた。

12.309km
847kcal
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2016年01月12日

ミッドナイトラントレ日記124 「お願いだからしっかりしてくれ」

大通りの上り坂を、自転車押してよろよろ、よろよろ。車道歩いてるよ、なんやあのおっさん。大丈夫かなあ。ふらふら、ふらふら、あぶないあぶないあぶない、ああー、こけたやっぱり。さすがに通り過ぎたらばち当たるか。大丈夫ですか? ママチャリ、重いなあ。起き上がれる? あーそのまま行ったらあかんって。紙袋、ちゃんと後ろのかごに入れないと。おっさん、どうでもいいけど、くわえたばこでイヤホンしたままで、どういうつもりやねん。あんたこけたんやで。ボーっとしとるけど、酔っぱらとるんかな。モコモコの上着で毛糸の帽子かぶって、でも顔はつるりとして、おっさんというよりも、もしかしたら若いんかな。ちゃんと歩きや。ほな行くで。

大丈夫なんかなあ、一応、後ろ確かめてみるか。って、あーもう、乗れへんって坂道なんやから。あーあ、ほらやっぱり、またこけた。もー、しゃあないなあ。おっ今度は自分で起きて荷物拾いよる。でもなんで自転車、車道に立てとんねん。車来たらどうすんねん。とりあえず歩道に入れるで自転車。どこまで行くんか知らんけど、歩道を歩きや、おっさん。分かっとるん? さっきからなんにも言わんけど。いやべつにお礼とかはいいけど、なんか反応してくれ。もうほんまに行くよ。ほんならな。ちゃんと帰りや。

まあ、大丈夫やろ、あんだけ着込んでれば凍死することもないわ。もう知らんでこれ以上。面倒見切れん。見捨てたんじゃないよ。頼むから、無事帰ってくれ。

11.944km
794kcal

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2016年01月10日

ミッドナイトラントレ日記123 「どうした長野」

気温マイナス2度。
たいしたことねえな、長野の冬も。

11.996km
795kcal
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2016年01月09日

ミッドナイトラントレ日記122 「初めてあいさつ」

降りしきる雪。眼鏡のレンズが濡れて曇って、前がろくに見えない。
うっすら積もった路面ではスリップ注意、そろりそろりと。
でもこれは本格的には積もらない。
積もるときは、雪が落ちてくる時「サラサラサラサラ」と音がするもの。

時々すれ違う女性と、初めてあいさつを交わす。
「おはようございます」と、先に声をかけてくれた。
こっちから言えばよかった。

10.969km
721kcal
posted by Dandelion at 12:53| 長野 ☁| Comment(0) | ランニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月08日

世界と向き合う写真〜「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」

写真とは何か。それは平板な現実の世界に彩りを加え、豊かなものに見せるための手段なのか。それとも世界の本質である美、普段は現実の中に紛れて見えない美を切り取り、現前化するための媒体なのか。いずれにしろ、写真には、カメラを持つ人の現実世界に対する認識と向き合い方が表れている。

1950年代から主にシカゴの路上で写真を撮り続け、15万点以上の作品を公表することなく2009年に世を去った女性ヴィヴィアン・マイヤーの足跡を追ったドキュメンタリー。その作品の発掘して世に出した青年ジョン・マルーフが、写真とともに残された遺品を手がかりに関係者を訪ねて話を聞き、謎の写真家の人生に光を当てようとする。浮かび上がるのは、独身で係累もなく、住み込みの乳母や家政婦として生きていた孤独な女性の姿だ。

ヴィヴィアンの作品について、路上写真の大家であるジョエル・マイロヴィッツは、被写体との絶妙な距離感や、撮る者の社交的な性格を指摘する。こんなに素晴らしい写真を撮った人なのだから、その人柄や人生もさぞかしドラマティックで魅力的だったのだろう。しかしそんな期待は見事に裏切られる。長身で古めかしい服を着て、プライベートなことは一切明かさず、部屋に大量の新聞を溜め込んでいる変わり者。ヴィヴィアンの世話を受けたかつての子どもたちの証言は、作品から読み取れる人物像とかけ離れている。その落差が映画のダイナミズムとなって、観客をぐいぐいと引き込んでいく。

彼女はなぜ作品を公表しなかったのか。なぜセルフポートレートを数多く撮ったのか。いろんな「なぜ」を観客に投げかけながら、マルーフが、ヴィヴィアンに無断でそのプライベートを明かすことに対する逡巡を述べているのが面白い。この映画は、被写体に向き合う写真家のドキュメンタリーであるとともに、解釈という行為に伴う責任を引き受けようとする監督のドキュメンタリーでもあるのだ。

写真が「自分には世界はこう見えているんだ」という決意表明である(ホンマタカシ)とすれば、ヴィヴィアン・マイヤーがファインダー越しに見ていたのは、美醜をひっくるめて生き生きとした表情にあふれたドラマティックな世界、ということになるだろうか。彼女もまた、同時代のアンリ・カルティエ=ブレッソン派の写真家のように「決定的瞬間」を求め、小型カメラを携えて路上を機動的に立ち回ったのだろうか。映画が明らかにしたのは、社会から孤立して生きる1人の女性が写真を通じて世界とつながっていたという事実であり、フィルムに焼き付けられた世界観が今を生きる人々にも共有されるだけの価値を有するという発見であった。残された作品にどんな解釈が加えられ、写真史にどう位置づけられるのか。ヴィヴィアン・マイヤーをめぐる映画の後の物語、今後の展開が楽しみだ。

atシネマテークたかさき(群馬県高崎市)
posted by Dandelion at 12:08| 長野 ☔| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月05日

ミッドナイトラントレ日記121 「置き去りの死」

住宅街の狭い道にキツネの死骸。埋めるような場所もなく、再びひかれないように道端に寄せてやるくらいしかできない。

命を奪った人間は、朝になったらいつもと同じように車でこの道を通って出勤し、仕事を終えたらまた、何事もなかったようにこの道を車で帰るのだろうか。

闇の底に鈍く光る血だまり。その鮮烈な赤が、誰にも顧みられることなく消えた生命がこの世に残した自己主張のように思えて、目に焼きついた。

10.656km
707kcal

posted by Dandelion at 09:01| 長野 ☀| Comment(0) | ランニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月04日

ミッドナイトラントレ日記120 「3日ともなれば」

静まりかえった真夜中の善光寺。
家族や友達、何万という人々が一斉に確かめ合った「絆」とやらの抜け殻が、風に舞っていた。

正月の鍋シリーズ第2弾、きょうはすき焼き。
水炊きとすき焼きの材料が同じということ、つまり、一定の食材を揃えておけばどちらも作ることができるということを最近、人から教えられた。意識しなければ気づくこともなかったであろう事実。生きていくうえで重要な知恵のひとつであるに違いない。

11.732km
783kcal
posted by Dandelion at 07:25| 長野 ☀| Comment(0) | ランニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月03日

ミッドナイトラントレ日記119 「ささやかな宴」

2日、仕事始め、走り初め。
走った後は鍋にする。
具材はちぢみほうれんそうと白菜、カキ、えのき。
その真ん中に、餅をひと切れ。

11.751km
779kcal
posted by Dandelion at 05:24| 長野 ☁| Comment(0) | ランニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする